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美容に欠かせない2つのホルモン。DHEAとコルチゾールの働きとは?
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女性ならいつまでも美しくありたいですよね。様々な美容対策を行うことも大事ですが、体の中について理解することでより効果的に美容対策をすることができますよ。そこで今回は美容を考える上で欠かせないDHEAとコルチゾールという2つのホルモンの働きについて紹介していきます。

減少してしまう女性ホルモンの代わりになるDHEA

女性ホルモンはそのほとんどが卵巣から分泌されています。しかし、加齢に伴い、閉経前後になると分泌量は大幅に減少。そこで登場するのがDHEAです。DHEAは副腎から分泌されるホルモンで、元々は作用の弱い男性ホルモンなのですが、女性の場合は女性ホルモンへと変換されます。

女性ホルモンの減少量ほどではありませんが、DHEAも減少しないわけではありません。40代では20代の時の半分ほどに減少します。しかし、DHEAは努力次第で20代と同じくらいの量になることが分かっています。女性ホルモンに変換されたDHEAが卵巣から分泌されていた女性ホルモンに代わりサポートしてくれますよ。

 

女性ホルモン

副腎から分泌されるもう1つのホルモン

副腎から分泌されるホルモンはDHEAだけではありません。副腎からはコルチゾールというホルモンも分泌されます。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、強いストレスに対抗してくれますよ。具体的には血糖値や血圧、脈拍を上昇させ、炎症を抑える働きがあります。ストレスを感じた時でも頑張ることができるのはコルチゾールのおかげなのです。

コルチゾールにはマイナス面がある

ストレスに対抗してくれるコルチゾールですが、その働きは良いものだけでなく、マイナス面もあります。その1つが免疫力の低下です。免疫力が低下することで、ニキビができやすくなり、場合によってはアレルギー症状が悪化してしまうことも。また、高血圧や糖尿病を引き起こす可能性があることも分かっています。

そして、コルチゾールの働きの中で1番危険なのが脳神経の破壊でしょう。記憶に関する脳細胞に「海馬」というものがあります。過剰に分泌されたコルチゾールは海馬の神経を減少させ、萎縮させてしまうのです。進行状況によってはうつになりやすくなってしまいます。

 

女性

アンチエイジングのマイナス面も

コルチゾールにはアンチエイジング的にもマイナスとなる働きがあります。高血糖により糖化が促され、若返りホルモンや成長ホルモン、DHEAが抑制されてしまうでしょう。ストレスに対抗してくれるコルチゾールですが、このようなマイナス面から「死のホルモン」や「老けホルモン」とも呼ばれています。

DHEAがコルチゾールの働きを抑制してくれる

プラスの働きをしてくれるコルチゾールですが、マイナスの働きも多く、安心はできないですよね。そこで登場するのが最初に紹介したDHEAです。DHEAは女性ホルモンの代わりになるだけでなく、コルチゾールの分泌を抑制する働きもあり、増えすぎたコルチゾールの量を一定に保ってくれますよ。

 

女性

まとめ

女性ホルモンの代わりとしてサポートをしてくれるDHEAとストレスに対抗してくれるコルチゾール。一方が増えるともう一方が抑制されるという相互関係があります。美容や健康のためにはコルチゾールの分泌を減らし、DHEAを増やすようにしましょう。

 

参考文献:『老けないオーガニック』


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